2009年07月03日

パリコレ


V&R.jpeg水道や電気同様、芸術も広く人々に行き渡らなければならず、一部のブルジョアのものであってはならないとする社会主義的見地から、例えばオペラ座へ粧し込んで出かけるフランス人は少ない。
オペラ座は、公共施設故、所得の高低に係らず気軽に出かけられなければならないのである。
そんなこともあり、ご旅行などで、パリの人々の服装の地味さに驚かれた方も少なくないだろう。

一方で、3月や10月に訪れた人が、やはりパリはお洒落な街だと錯覚を起こしたとしても不思議ではない。3月も10月もパリ・コレクション(パリコレ)の季節で、世界中のモード界の人々がパリに集結するからである。
私の印象では、今のフランス人は保守的で、色使いや素材で勝負するイタリア人や、ポップでユニークなファッションを着こなすイギリス人のセンスには敵わない。お洒落なのはパリの外国人なのだ。

さて、朝はどこそこのホテルで、昼には区役所の別館で、夕方には学校の体育館で、そして日が落ちるとチュイルリー公園の特設テントでと、パリコレの時期、招待状を手にしたファッション記者はパリ中を駆け回ることになる。
時間が早いほど若手デザイナーや小さなメゾンだったりで、ディオールなどの大手のコレクションは夜に発表される。

また、区役所や学校と言っても、日本のそれを想像していただいては困る。
大理石の床に、壁や天井に細かな細工が施されている元貴族の館だったりするからだ。
そんな歴史的建造物に設えられたランウェイを、森の中で出くわしたカモシカのように、頭が高いところにあるモデルが闊歩するのである。

そのモデルたちもコレクションの掛け持ちをするので、地図を片手にメトロに乗り込む、お人形のようなモデルと次の会場まで隣り合わせということもあった。金髪碧眼の彼女はノルウェイの出身だと言っていた。

http://ameblo.jp/site-tate-tale/entry-10292494361.html
http://sitetate.exblog.jp/9938480/

2005年10月のヴィクター&ロルフの記事も参照下さい。


posted by テイト at 16:28| Comment(0) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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