2010年01月02日

望月の正月

星空を見上げたこともあれば、夜景に見とれる街もあった。
嘗て、時差ボケで目覚めた深夜のホテルの静寂を、貴重な孤独のひと時と愛した。

テレビに飽き、地図を披くなど遊子らしい手順を了すると、仕事や国や家族といった、こぢんまりとした思量から離陸し、溟濛たる異境の空に心は放たれる。
すると、そこが非日常であることを助けに、実際の宇宙か思考の宇宙か、(夢に惑わされていた、若しくは酔っていたと解釈されても構わない)窈然たる暗い空間に浮かぶ、星屑のような己を見いだすことが常であった。

時差ボケのホテルでのように、寒さに颤えながら、庭で満月を仰いだ正月の夜。
輪郭の明瞭な月が浮かんでいたのは、実際の宇宙である。
酔いは醒めていた。


posted by テイト at 05:37| Comment(2) | カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
テイトさん!明けましておめでとうございます!!
2010年がテイトさんにとって素敵な1年になりますように!
本年もよろしくお願い申し上げます。
Posted by hideka at 2010年01月04日 22:55
hidekaさん

おめでとうございます。
店名も変わり、新たなお気持ちでしょう。
今年も宜しくお願いします!
Posted by テイト at 2010年01月05日 16:27
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